カフェ開業までの主な手順・スケジュール


カフェ開業カフェを開業することを決めたとしてもすぐ翌日にカフェを開ける訳ではありません。
カフェ開業を決心してから実際の店舗がオープンするまでどのような準備が必要なのでしょうか。
カフェ開業までの主な手順やスケジュールについてまとめてみました。

カフェ開業までのスケジュール

1年前~半年前:コンセプト作り・事業計画書作成・物件シミュレーション

自分の理想のカフェの構想やコンセプトを決めていきます。
実際の物件を見に行って店舗のイメージや家賃相場を把握します。
開業資金の融資を考える人は事業計画書の作成も始めましょう。
カフェの開業時には食品衛生責任者資格が必要になります。
都道府県の管轄する食品衛生責任者資格が取れる講座の開講日をチェックし、開業までに取得しておきましょう。

3ヵ月~6ヵ月前:物件契約・資金調達

開業半年から3ヵ月前には開業予定の物件を決めます。
物件を選ぶ際はその物件が飲食店として使用可能なものかよく確認しましょう。
物件は契約したときから家賃が発生します。
気に入った物件を契約する際は店舗デザインや設備や内装会社とも連絡をとり、できるだけ早く内装・設備工事ができるように計画的に準備をしておきましょう。

物件を契約したらそこで飲食店を開きたい旨を保健所や消防署に事前に相談し、営業認可の手続きの際に必要な書類や資格について確認しておきましょう。
営業許可申請の際には店舗が飲食店としての基準を満たしていないと許可が下りない場合があるので、設備面についても公的機関に確認しておくと安心です。

開業資金の調達は、自己資金で賄う場合と融資を依頼する場合があります。
融資を依頼する際には事業計画書を持って金融機関に相談に行きましょう。
どのくらいの資金が必要かを考え、開業後経営が軌道に乗るまでの運転資金も含めた資金調達計画を立てましょう。

3ヵ月前:設計・設備の依頼・内装会社・設備会社と契約・メニュー構成

物件を契約したら、設備や内装の施工業者を決定し工事スケジュールを組みます。
施工業者を決める際は複数の業者に見積もりをとるとよいでしょう。
同規模のカフェの施行経験がある業者だと安心ですね。

この時期にはお店で出すメニューの構成を決め食材やドリンクの仕入れ先も調べておきましょう。

2ヵ月前:工事着工・採用計画

2ヵ月前には内装・設備の工事をスタートします。
工事期間は1ヵ月程度かかることが多いですが、お店の広さや工事内容によってはもっと時間がかかることもあります。
工事中はお店に出向き工事の進行具合をチェックします。
こまめに現場に出向いて直接話をするとスムーズに現状が把握できますし現場の方に要望も伝えやすくなります。

カフェの雰囲気を左右するインテリアや調度品も工事が終わり次第搬入できるよう用意しておきましょう。
そのほかにも調理設備や器具・食器やレジなど営業に必要なものを注文しておきます。
メニューの内容やドリンクの内容も試作を重ねて自分が納得の行くものを作っておきましょう。
この時期までにお店の名前やコンセプトを決めておきましょう。
お店の名前やイメージに沿った販売促進用のチラシやメニューやショップカードなどオリジナルの印刷物など用意も必要です。
外注する印刷物は早目にオーダーしておきましょう。
従業員を雇う場合は、まずはハローワーク、有料広告の順に求人を出しましょう。

1ヵ月前:営業許可書の提出・スタッフ採用

開業1ヵ月前には管轄の保健所に営業許可書を出します。
営業許可申請を提出する前にこまめに公的機関に相談しこの書類や準備で大丈夫か聞いておきましょう。
営業許可申請後に保健所の人が店舗を検査しに来るのでその日程も押さえておきましょう。
従業員を雇う場合は面接を行い、開業前にスタッフの採用を決めます。
スタッフの待遇やシフトについても決定しましょう。

10日前:インテリアの搬入・オープン告知

店舗工事が終わるとインテリアや厨房の設備を設置します。
食材やドリンクの仕入れも行い実際に提供するメニューの試作も行いましょう。
従業員を雇う場合は従業員も含めてオープン当日のシミュレーションを行い、料理やサービス提供時に不都合がないか確認します。
カフェ開業日に向けて開店案内を発送したり、近隣にポスティングしたりHPや広告などで告知を行ったりします。

当日:カフェオープン

念願のカフェオープン日です。
シミュレーションを繰り返していてもお客さんが来る当日には予想外の出来事が起こるもの。
オープン後は日々の業務内容を振り返り改善を繰り返して自分の理想のカフェに近づけます。

カフェ開業スケジュールで注意したいこと

カフェ開業では物件選びはとても大切です。
いいなと思った物件が大家さんの都合や設備の関係で飲食店対応できない物件であれば契約してもカフェ開業はできません。
また、自分の理想の間取りに近い物件でも、公的機関の基準から見て営業許可が下りないものであっても同様です。
契約する前に、そこで本当にカフェが開業できるのか、家主や公的機関とよく相談して確認しておきましょう。

居抜き物件の場合は譲渡予定の設備が本当に使えるものか、譲渡の値段は適切かを確認してから契約する必要があります。
契約前に造作譲渡品のリストをもらい、内容をよく確認しておきましょう。
内装工事を行う際は工事業者とよく相談し工事中も現地を確認しにいきましょう。
工事中は現地を確認しこちらの要望をこまめに伝えましょう。
工事が始まるとイメージとは違う部分が生じますが、工事中であれば対応可能なことでも工事後に要望を伝えると追加工事扱いになることもあります。密なコミュニケーションをとりましょう。

ここでご紹介したのはカフェオープンまでの大まかなスケジュールになります。
ここでは載せきれなかった細かな仕事も出てくるため、カフェ開業までは忙しい日々になります。
余裕をもったスケジュールを組み、カフェオープンを成功させましょう。