カフェを共同経営で開業するメリットとデメリット
カフェ開業時に有能なビジネスパートナーがいると心強いですね。
ですが、共同で経営を行う場合、カフェの方針や運営に関してトラブルが起こりやすいのも事実です。
では、実際に共同経営でカフェを開業した場合、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
カフェを共同経営で開業するメリットとデメリット
カフェを共同経営にした場合のメリットの1つは、資本金や人的ソースが倍になることです。
開業時には多額の資金を用意しなければいけませんが、資金の準備も共同経営者がいるなら折半できます。
また、カフェを経営していると自己都合の急なお休みが取れない場合もありますが、共同経営者がいれば1人が休んでもカフェを運営できます。
2つ目のメリットとしては、仕事内容を分担できることです。
カフェを経営する場合、接客や運営や広告や従業員マネジメントなど様々なことを考えて対応する必要があります。
1人で開業するとこれをすべて自分がやらなければなりませんが、共同経営者がいれば仕事内容を折半できます。
一方、デメリットとしては経営者間でのトラブルが起こりやすいことが挙げられます。
カフェを経営している中で目指す方向性が異なってきたり、出資額と給与、仕事量のバランスで不公平さを感じるようになってきたりすると衝突しやすくなり、
最終的に共同経営を破棄して、カフェの廃業に繋がることも考えられます。
カフェを共同経営で開業する際に注意すること
共同経営のデメリットである経営者同士のトラブルを避けるためには、開業時にきちんと細かいところまで話し合いをしておくことが大切です。
利益や負債や権利についてよく話し合い、書類に残しておきましょう。
決定事項は証拠として公正証書に残しておくのもおすすめと言えます。
開業時にトラブルが起こることは考えたくはありませんが、想定できるトラブルがあれば事前にどうするかを決めておきます。
片方の権限と責任を重くしておき、何かあればそちらに従うという決め方もあります。
利益や負債などは話しにくいと思うかもしれませんが、トラブルが生じると話し合いすらできなくなる恐れもあります。
大事なことは事前に確認し、合意を取っておきましょう。
カフェを共同経営で開業する際の経理処理について
カフェを共同経営で開業する際の経理の処理方法については、開業の実態に合わせて異なります。
1つは片方を事業主とし、もう1人を雇用者とする方法です。
実務レベルでは対等にいろんなことをやっているけれども、経理の上では雇用主と雇用者という関係にして処理します。
2つ目は2人とも個人事業主として処理し、経費や売上をすべて折半する方法です。
実務レベルで対等なのだから経理上でも対等に扱う方法ですね。
3つ目は片方をカフェの個人事業主として扱い、もう1人にカフェの業務を業務委託した形で経理を処理する方法です。
業務委託された方も個人事業主として経理処理します。
どの形で経理処理するかは、カフェ開業時にそれぞれをどういう立ち位置にするかに応じて選ぶと良いでしょう。