学生(大学生・高校生)でもカフェ開業は可能?


社会人と比べると学生は自由に使える時間があります。
自由な時間を使えば、学生でもカフェ開業は可能なのでしょうか。

高校生でもカフェ開業は可能か?

高校生のカフェ開業を考える時、高校生ならではの難しさがあります。

ひとつは開業資金の問題です。
カフェを開業するには多額の資金が必要となります。

社会人の場合は自分の貯金を使ったり金融機関から融資を受けたりして用意しますが、高校生が多額の金額を用意するのは難しいです。
また、カフェ開業のテナントを借りる際に高校生に貸してくれる大家さんを見つけることも大変です。

資金とカフェ開業の場所がクリアした場合、次の問題が食品衛生講習の受講年齢です。
都道府県によって受講年齢が異なりますが高校生は受講不可としている自治体もあります。
進学を考えている場合はカフェ運営と勉学の両立が難しいでしょう。

最近では、高校生だけで運営するカフェが全国にはいくつかあります。
これらのカフェは自治体やプロジェクト主など大人が責任者として関わり、メニュー作りや運営などを高校生に任せています。
そのため純粋に高校生がオーナーのカフェではありません。

親や協力者の援助で資金・テナント・免許の問題がクリアできれば高校生でもカフェ開業が可能かもしれません。
ですが高校生のうちにアルバイト等でカフェ業界を経験し、高校卒業後にカフェ開業を考える方が現実的でしょう。

大学生が運営するカフェの種類

大学生のみで運営しているカフェは大きく2つのタイプがあります。

ひとつは大学内や地域のプロジェクトとして行うものです。
大学敷地内または地域の協力者の所有する場所でカフェをオープンし、メンバーは複数のプロジェクトメンバーで運営します。
メンバーは学生の間プロジェクトに所属し、大学を卒業するとメンバーから脱退します。
そして新入生から新たにメンバー希望者を募っていくので、常に複数のメンバーが確保されます。
学生サークルをイメージするとわかりやすいですね。
大学生のみで運営するカフェの多くはこのような形をとっています。

もうひとつは、純粋に大学生がオーナーのカフェです。
社会人がカフェを開業するのと同様に資金を調達して許認可を得た後にカフェを開業します。
この場合は大学生がカフェオーナーになるため、大学卒業後もカフェが存続する限りオーナーはカフェ事業に関わる必要があります。

大学生でもカフェ開業は可能か?

大学生がオーナーとしてカフェを開業するにはいくつかクリアすべき点があります。
ひとつはカフェ開業後の自分の進路です。
学生時にカフェを開業後に別途就職するつもりなのかカフェ経営を専業にするつもりなのかを考える必要があります。
自分の進路によっては学業との両立やカフェ経営に関わる時間配分も異なってくるからです。

次に問題になるのが資金とテナントの調達です。
カフェ開業時にはカフェオープン予定のテナントや器材を確保し費用を調達しないといけません。
この時テナントや店舗のオーナーが学生には貸さないケースもあります。
資金が調達でき、カフェ開業予定地が押さえられれば大学生でもカフェ開業は可能です。

ですがカフェは開業がゴールではなくスタートになります。
カフェオープン後に自分やカフェがどういう風になっていきたいのか、しっかり考える必要があります。

学生がオーナーとしてカフェ開業を考える場合、オープンしたカフェの未来と自分たちの進路を合わせて考えなければなりません。

学生のうちにカフェ開業に必要な経験を得るのも将来の開業に向けたひとつの方法です。
学生のうちであればいろんなカフェでアルバイトをしてカフェ業界の経験を積んだり、料理やドリンクの勉強をしに留学したりもできます。

クリアすべき問題や環境を考え、自分にとってベストなタイミングでカフェ開業を行いましょう。